この記事では、まぐろの大きさの平均や最大記録などについてご紹介します。
また、大きさで名前や味、値段は変わるのかもまとめました。
マグロには種類があり、それぞれの平均は2~3メートルくらいです。
世界一大きく成長したマグロが捕獲された記録もあります。
マグロの名前は成長段階によって変わり、地域によっても呼び方はさまざま。
味については、大きさより種類や獲れた場所と時期、天然物か養殖物かなどによるものが大きいです。
値段も味と同じで、多くの要素で決まります。
まぐろの大きさ・重さの平均を種類別に紹介
まぐろの大きさの平均は、マグロの種類によってそれぞれ違います。
日本人が食べるマグロは主に、クロマグロ、ミナミマグロ、キハダマグロ、メバチマグロ、ビンチョウマグロ。
この5種類の大きさ・重さの平均をご紹介します。
※カジキマグロは、名前にマグロが付きますが、マグロの仲間ではなくカジキの種類のひとつです。
クロマグロ
クロマグロは、マグロの全種類の中で一番大きく成長します。
平均は体長2.5~3メートル、体重200キロくらいです。
私の部屋は一般的な6畳なので、部屋で想像してみると、その短い方の幅いっぱいくらいの大きさです!
ミナミマグロ
ミナミマグロは、クロマグロより少し小さく、平均は体長2メートル、体重150キロくらいです。
メバチマグロ
メバチマグロは、平均で体長2メートル、体重150キロくらいです。
キハダマグロ
キハダマグロは、平均で体長1.5メートル、体重100キロくらいです。
ビンチョウマグロ
ビンチョウマグロは、平均で体長1メートル、体重40キロくらいです。
マグロの大きさの最大や世界一・日本一の記録
マグロの大きさの記録には、一番大きく成長するクロマグロの日本一と世界一があります。
クロマグロの世界一の最大記録は、体長458センチと体重680キロです。
1979年10月26日に、カナダの漁師であるケン・フレイザーさんが捕獲しました。
4.5mともなると、6畳の部屋の対角線上でなんとか入るかなという大きさですね。
400キロ以上に成長するにも15~20年はかかります。
この重さになるまでに何年かかるのか、年齢は想像もつきません。
クロマグロの日本一の最大記録は、体長274センチと体重450キロです。
2018年3月12日に、和歌山県の勝浦漁港で水揚げされました。
その他のマグロの最大サイズについては、記録ではありませんがおおよその大きさをご紹介します。
- ミナミマグロは、最大で体長2.5メートル、体重200キロほど
- メバチマグロは、最大で体長2.5メートル、体重150キロほど
- キハダマグロは、最大で体長2メートル、体重150キロほど
- ビンチョウマグロは、最大で体長1.4メートル、体重60キロほど
マグロは大きさで名前が変わる
マグロは卵からかえり、稚魚 → 幼魚 → 成魚と、成長の段階によって名前が変わります。
クロマグロ
クロマグロは、ヨコワ(幼魚)→メジマグロ(20キロくらい)→チュウボウマグロ(30~40キロ)→クロマグロというように名前が変わります。
地域によって名前が違い、さらに人によっても違うので、ここでは書ききれないほどです。
他には「コメジ→メジ→マグロ→オオマグロ」や「シンマエ→ヨコワ→コビン→マグロ」などの呼び方もあります。
コメジもシンマエも幼魚のことで、その地域の呼び方です。
幼魚のことをコビン、シンコ、マメジとも言い、クロマグロの名前はオオシビ、カンバ、ゴンダ、デンボク、ハツ、ヨツワリなどがあります。
ミナミマグロ
ミナミマグロは、コインド(40キロ以下)→大インド(40キロ以上)です。
ミナミマグロはインドマグロのことなので、業界内では仕事上「インド」と呼びます。
メバチマグロ
メバチマグロは、ダルマ(15キロ以下)→コバチ(25キロ以下)→チュウバチ(40キロ以下)→オオバチ(40キロ以上)と分類されます。
キハダマグロ
キハダマグロは、コキワ(5キロ~)→キメジ(20キロ以下)→小キハダ(20~40キロ)→キハダマグロです。
ビンチョウマグロ
ビンチョウマグロは大きさによってではなく、標準和名をビンナガマグロといい通称ビンチョウマグロです。
マグロの大きさは味と関係ある?
マグロの味は、大きさだけでなく、種類と部位、獲れた季節、天然物か養殖物かなどによる違いが大きいです。
種類による味の特徴をまとめました。
クロマグロ
クロマグロは、本マグロのことで最高級のマグロの王様です。
酸味と旨味と脂の甘味が強く、大トロや中トロも楽しめます。
濃厚すぎて苦手な場合は、風味が強くない養殖物のほうがちょうど良いでしょう。
ミナミマグロ
ミナミマグロは、クロマグロの次に高級なマグロです。
マグロの中では、一番甘味が強く少し酸味があり、大トロや中トロも楽しめます。
養殖物は天然物と比較するとやや劣ります。
メバチマグロ
メバチマグロは、大トロはなくさっぱりした味です。
ほとんどが赤身で、さっぱりした中トロがとれます。
キハダマグロ
キハダマグロは、風味や味わいがあまりなくあっさりしています。
西日本で獲れた旬(春~夏)の味は、脂がのってとても美味しいです。
ビンチョウマグロ
ビンチョウマグロは、風味もクセもなく淡白です。
旬(春~夏)の脂がのる時期は、トロのような食感になります。
マグロの大きさで値段は変わる?
マグロは、大きさ(重量)と種類と、天然か養殖か、産地は国産か海外かなどによって値段が変わります。
また、同じ個体でも部位(赤身・中トロ・大トロなど)により値段が変わります。
クロマグロ
クロマグロの天然物の値段は、実際には簡単に決められませんが、1キロあたり10,000円以上です。
高いものは、20,000円や30,000円とキリがありません。
1匹を簡単に計算すると、体重200キロで1キロあたり10,000円とすれば200万円になります。
部位による100グラムあたりは、赤身で600円~1,200円、中トロで800円~1,800円、大トロで1,300円~3,000円くらいです。
大変貴重なので一般的にあまり流通しませんが、高級寿司店などで使われることが多いです。
私もいつか、食べてみたいです!
クロマグロの養殖物は、100グラムあたり赤身が1,000円、中トロが1,300円、大トロが1,600円くらいでスーパーでも売られています。
まだ安くはありませんが、養殖の技術は進歩しているので、近いうちにもっと安くて美味しくなるかもしれません。
ミナミマグロ
ミナミマグロは、高級寿司店で見ることも珍しいくらい貴重な魚で、クロマグロほど流通していません。
メバチマグロ
メバチマグロは、漁獲量が多く年中安定してスーパーに売られています。
100グラムあたり300円くらいからあります。
キハダマグロ
キハダマグロも、漁獲量が多く年中安定してスーパーに売られています。
100グラムあたり150円くらいからあります。
ビンチョウマグロ
ビンチョウマグロは、主にシーチキン(ツナ)として缶詰に利用されるほか、回転寿司でも人気があります。
いろんな要素で味や値段が変わるまぐろ。
よくよく味わってみると、今まで以上に楽しめそうです!