巻きすを使うときの表裏の見分け方や、特定の料理に模様を加える際のコツについて解説します。
実は、巻きすには裏表がありません。
太巻きを作る時は平らな面に食材を置き、伊達巻のように模様を付けたい時は、逆向きに使うとよいです。
詳しく解説します。
巻きすの表裏を見分ける方法
実は、巻きすには厳密な表裏が定められているわけではありません。
巻きすをよく見てみると、片面が平らで、反対側に少し丸みがあることがわかります。
使う食材や料理の種類に応じて、どちらの面を使うかを決めましょう。
太巻き(巻き寿司)
たとえば、太巻き(巻き寿司)を作る際は、表面が凹凸のない平らな面に食材を乗せて巻きます。
一般的に海苔をその平らな面に置いて巻くことが多く、これが最もポピュラーな使用方法だからです。
ちなみに、太巻きを作る際は、太巻き用の巻きす(太口)を使いましょう。
細巻き用の巻きす(細口)でただ単に巻くだけでは食べるときに崩れやすいため、適切な巻きすの選択が重要です。
太口の巻きすを使って、ギュッと力を入れて巻きましょう。
伊達巻や卵焼きに模様を加えるには?
先ほど触れた通り、巻きすは料理によって使い方が異なります。
伊達巻や卵焼きに装飾的な模様を入れる場合、通常の太巻きで使う方法とは反対の面を使用します。
伊達巻や卵焼きに綺麗な模様を付けるコツは、巻きすの丸みを帯びた面を使うことです。
この面を利用することで、料理に繊細な模様を加えることができ、見た目にも美しく仕上がります。
特に伊達巻には、目立つ模様がその魅力の一つです。
模様があるだけで、まるで料亭や専門店で提供されるような高級感が演出されます。
私自身、最初に伊達巻を作った際、模様がほとんどつかなかったため、何が間違っていたのか分からなかった経験があります。
卵焼きにも同じように挑戦しましたが、模様がほとんど表れず、大変失望しました。
しかし、のちに、巻きすの使い方を逆にしてみたところ、問題が解決しました。
太巻き用の巻きすを平らな面で使っていたため、模様が出にくかったのです。
料理は見た目も大切ですので、正しい方法で美しく仕上げることが大事です。
次に伊達巻や卵焼きに挑戦する際は、ぜひこのテクニックを試してみてください。
巻きすの結び目はどっち側に置く?
巻きすの裏表の向きについてお伝えしましたが、もうひとつ、上下(手前側、向こう側)の向きについてです。
巻きすを使用する際には、その向きに注意が必要です。
細い竹を紐でつなげた巻きすには、紐の結び目があります。
この結び目が手前に来ると巻きにくくなるため、結び目が反対側になるようにして使うのがポイントです。
私も以前、巻きすを使っていて、なぜかうまく巻けないと悩んでいました。
しかし、この結び目の位置を意識して使うようになってからは、格段に巻きやすくなりました。
この小さなコツが、皆さんの料理をもっと楽しいものに変えてくれるはずです。
巻きすの洗い方
最後に、お手入れ方法についてもご紹介しますね。
巻きすの洗い方のポイントは3つです。
- お湯でふやかす
- 細かいツールで洗う
- 洗剤の使用を最小限にする
巻きすは、約40℃のお湯に5分から10分程度浸けておくと、汚れが柔らかくなり、洗いやすくなります。
次に、スポンジや柔らかいたわしを使用して、表面の汚れを優しく洗い流します。
金属製のたわしは傷をつける恐れがあるため、避けましょう。
竹の間や紐の部分の汚れは、たわしや竹串を使って丁寧に掃除します。
竹串は、汚れが落ちにくい箇所をきれいにするのに役立ちます。
洗剤については、天然素材の竹は香りが残りやすいので、なるべく使用しないことが推奨されます。
どうしても必要な場合は、食器用洗剤を薄めて使いましょう。
使う前のひと手間でお手入れが簡単に!
巻きすのお手入れをもっと簡単にするための方法をご紹介します。
- 使用前には水で湿らせる
- 使用後はすぐに洗う
これらのステップは非常にシンプルですが、巻きすのお手入れを効率的に行うためには非常に効果的です。
使用前に巻きすを水で湿らせておくと、汚れがつきにくくなります。
これにより、後で洗う際の手間がずっと軽減されます。
さらに、使用直後に巻きすを洗うことで、ご飯粒や他の食材が乾燥して固まるのを防ぎます。
その結果、竹串を使わずとも簡単に汚れを落とすことができるようになり、清掃がぐんと楽になります。
これらの習慣を取り入れることで、巻きすのメンテナンスが効率的に行えるようになります。
洗い終わったら、巻きすをしっかり乾燥させてから保管してくださいね!
まとめ
巻きすに裏表の決まりがあると思っていましたが、実際はそうではありません。
料理の種類や巻きたいものによって、最適な面を選んで使うのが正しい方法です。
簡単に美しく巻き寿司を作りたい場合は、プラスチック製の巻きすも良い選択です。
プラスチック製はご飯がくっつきにくく、洗うのも簡単なので作業が楽になります。
巻き寿司、伊達巻、卵焼き、だし巻き卵など、さまざまな料理に挑戦するときは、自分に合った巻きすを選ぶことが大切です。
それが、料理をもっと美味しく、楽しくする秘訣となるでしょう。